サーモンフィッシングのすすめ そのA
サーモンがアラスカの自然を支えているといっても過言ではないでしょう。熊(ブラウンベアー)や白頭ワシはサーモンを一番の捕食としていますし、彼らの食べ残しは野鳥が食べ、その残りは森の栄養源となります。また食べられることなく産卵後に息絶えたサーモンの腐敗した身体は豊かな栄養分を川に与え、水中生物の糧となり、新たにサーモン達の餌にもなって行きます。水中の食物連鎖によって次世代の礎となるサーモン、人間が釣るのであればその命を決して無駄にしてはいけません。
サーモンにもキング・シルバー・レッド・チャム・ピンクとサーモンも色々ですが、アメリカ人は基本的にオーブンで焼いて食べるので油がのっているキングが圧倒的に人気です。それに比べてレッドやシルバーを釣って食べる人は比較的アジアやサモアなどの人が多いです。それでも日本人以外はイクラや頭はほとんど捨ててしまいます。私の釣り仲間はサーモンのすべての部分を使って料理します。身は3枚におろして、筋子はイクラに、骨に近い部分はオーブンで焼きほぐしてフレークに、頭はスープの出汁にします。シラコも焼いて食べたりします。
ここで自家製イクラを作り方を説明すると、まずは一家に一本テニスラケット。いろいろ試しましたがこれが一番です。40度くらいのぬるま湯を水道から流しながら筋子をラケットのガットに擦りつけます。イクラは少し白くなりますが、一個づつにバラバラにほぐれていきます。水に溜まった筋を綺麗に取って、水を切ったら、酒・みりん・薄口醤油・塩などに漬けて、丸一日冷蔵庫で寝かせて、保存料なしのイクラが出来上がり。好みによってガーリックを入れたりしてみても美味しくできます。
出来上がった切り身やイクラを新鮮なうちに食べるのは最高ですが、冬は買い物へ出るのが大変なので凍らせて冬場の食料にしたりもします。冷凍焼けしないように真空パックにする機械や庭でスモークサーモンをつくるマシーンを持ってるのも珍しいことではないです。旅行者だってホテルには大抵冷蔵庫があるので保存も出来ますし、日本にだって海産物は検疫なしで持って帰ることができます。自分で釣ったサーモンほど自信を持って渡せる土産はないでしょう。来年の夏にいかがですか? オグ 2006年7月
テニスラケットを使って キッチンで鮭をさばくMM氏 真空パックされた鮭の切り身
イクラをほぐしている